2010年2月10日 (水)

文京散歩:淡雪

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寒い日のあとに暖かい日が巡ってきた。六義園の淡雪。なぜか、日差しの暖かさを感じる構図。ここのところ毎日のように首都圏の電車ダイヤが乱れる。ほとんど人身事故だ。例の年間3万人の話である。今度は新聞で、「「うつ」100万人?」という記事を見た。ほんとは300万人とか500万人とか。ようするに現代社会は気分が悪いのだ。これは人類の不幸である。いくらクリエイティブ都市でも、スーパー・メガ・リージョンでもこのありさまでは駄目だ。孫正義さんはモーレツ社員、エコノミック・アニマル、のどこが悪い、と言っておられたが、相当に無理がきているように思う。現代の産業社会が熾烈なグローバル競争を忌避出来ないのなら、人間の方が強靱になるしかない。こうなったら日本国民全員、戦国武将、あるいはカルタゴの戦士である。もっとも彼らも「うつ」だったのかも知れないが。

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2010年2月 9日 (火)

文京散歩:先駆け

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まだ寒い、相当な寒風の中、どんどん咲こうとする。冷たい風の中でも春近しを感じさせてくれる。そういえば、筆者の通った小学校の校章が梅だった。寒い冬に開花の準備をし、いち早く香り豊かな花をつける、と言うことだった。小学校の教えとしてはまことに結構だが、人生はなかなかそうはゆかない。梅だから、その先、実を結ぶところまでゆかねばならない。リチャード・フロリダ「クリエイティブ都市論」、真ん中あたり、「才能の集まる場所」という章を読んだ。米国の例だが、学歴や才能に関してロケーション的に驚くほど偏りがある。1970年には大卒者は全米に比較的均等に分布していたそうだ。それが今ではデトロイトで人口の11%、一方サンフランシスコで50%45%を超えるのは全米で5箇所だそうだ。ワシントンDCでは20%超が大学院を卒業しているが、これがデトロイトでは4%2%以下の都市が沢山ある。そのほか、クリエイティブな職業の人々はものすごい偏りとなっている。リチャード・フロリダは現代社会を考えるにあたって、日本では感じにくい視点をもたらしてくれる。日本はどう考えたらいいのだろう。日本全土で1つのスーパー・メガ・リージョンなのだから。(photo:六義園で)

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2010年2月 8日 (月)

文京散歩:江戸のご利益(ごりやく)

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「ごりやく花壇」という。千両、万両は知っているが、ちゃんと一両から、十両、百両とある。しっかり十進法だ。この季節になると六義園入り口に、解説付きで展示されている。江戸時代の人がこんなものを庭に作って楽しんだのかと思うと全く楽しい。資本主義と江戸文化、いやーそのときには資本主義と言う言葉はまだなかった。江戸時代とは、ほんとはどんな時代だったのだろう。様々な園芸種を巡ってバブルが生じたそうだ。以前に朝顔のはなしを聞いたことがある。この百両相当の唐橘(からたちばな)でも凄いバブルになったそうだ。よくオランダのチューリップバブルのはなしを聞くが、日本も相当の先進国だったのではないだろうか。「ごりやく」、今でも変わらぬテーマである。

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2010年2月 7日 (日)

文京散歩:地球の姿

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東京は寒い日が続く。六義園の残雪。まだ春は遠い。この地球上、雪の見れないところに住んでいる人は多い。同じく海の見れない人も沢山いる。そういう意味では多くの日本人はそのままで幸せである。ニュートン・ムック「宇宙からの地球観測」、ぱらぱらめくるうちに文章も1冊通読してしまった。とても楽しい。地球上にはいろいろなところがあるものだ。人工衛星や宇宙船からの写真だが、飛行機旅でも窓際の席からだと似たような景色を楽しめる時がある。国際宇宙ステーションからの夕陽に輝くアマゾン川の写真があるが、以前、飛行機の窓からアムール川のもっと凄い姿を見たことがある。こうした本を見ると、地質学のようなことを勉強したくなる。現代の子供達はこうしたニュートン・ムックを楽しんでいるのだろうか。昔の人々には決して見れなかった地球の姿である。

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2010年2月 6日 (土)

ダイナミック東京:文京散歩;残雪

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六義園の残雪。たしか降雪は月曜だったのに、寒い日が続く。雪上の足跡は子供のではなくカラスのものである。新潟では20数年ぶりの大雪だそうだ。札幌雪祭り会場は喜んでいるが、降雪地帯の生活はほんとに大変そうである。地球寒冷化、小氷期でなければよいが。週刊THEMISに「もんじゅ」のはなしが載っていた。14年間の休止期間を経て動き出す可能性が高いとのことである。時代は高速増殖炉、日本には現在有り余るプルトニウムがあり、核燃料サイクル完結のため、その運転が望まれているらしい。もちろん国際的には断トツ。こういう話を聞くと、まさにJapan as no.1である。

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2010年2月 5日 (金)

エキサイティング・ベイエリア:凍った

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東京ベイエリアで珍しい結氷。日本科学未来館前のワンショット。早朝からここでプレスの集まるちょっとしたイベントがあった。自動車を巡る最新の研究成果の発表会である。最近の車は凄い。1台の乗用車に60個ものマイコンと7000万行のソフトウェアを乗せている。車内に何重ものLANが張り巡らされ、様々な情報伝達を行っている。運転席のハンドルは機械的には車輪に繋がっていない。車輪は完全にコンピュータとモーターで制御される。社内のカメラが運転手の顔を監視していて、脇見運転、居眠り運転時には自動的に減速・警告する。前後の車の状況など、もちろん監視していて自動的に車間調整や危機回避運転を行う。こうしたことの技術革新は留まるところを知らない。今日の発表は、コモディティ化した技術は非競争領域として共同開発し、競争領域をより高度な分野に設定して頑張ろう、ということである。普通の人が働ける場所はどんどんなくなってゆく。

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2010年2月 4日 (木)

風:日本の輝き

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いまにも帯刀した侍が出てきそうな景色。三渓園内苑、御門という。時代劇の撮影がいつでもできそうなところである。ここが横浜なのが面白い。またまた、ニュートン別冊(ムック)を2冊も買ってしまった。いつのまにやら、書斎にならぶこの別冊は17冊にもなった。まるで書店の特設コーナーだ。今回の1冊は、宇宙からの地球観測。驚きの画像で満たされている。冒頭に宇宙に浮かぶ美しい地球の写真がある。ちょっと太陽からの影に入ったところに日本列島が位置し、文字通り光輝く姿が映し出されている。日本は宇宙で物理的に輝いているのだ。丁度リチャード・フロリダのクリエイティブ都市論を読んでいるところなので、よくわかる。フロリダの発想の原点は、この宇宙(地球軌道)から見た地球である。これを見ると、日本人は自分の国にもっと自信を持っていいように思う。日本みたいなところは世界中、そんなにはないんだよ。

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2010年2月 3日 (水)

風:もう一つのため息

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冬は鴨のシーズンだ。鴨を鑑賞する、「観鴨」ということばがあるだろうかと検索を叩くと、やっぱりあった。これは「きんくろはじろ」の連合艦隊。その振る舞いは見ていると、とてもユーモラス。割り込みが入って中断していた、リチャード・フロリダの「クリエイティブ都市論」に戻った。世界の経済、というか人間の営みは驚くほどの集中である。都市集中なんてものではなく、メガリージョンと呼ぶ特別な様相となっている。現代社会は以前言われてきたこととは全く違う社会になった。ロボットとコンピューターが発達すれば、人間は非人間的な機械的労働から解放され、労働時間が短くなって、人間的な知的な労働に従事し、豊かな人生を送れるはずだった。現実には普通の人が従事できるような労働が無くなり、夥しい雇用が消滅し、一部の特別な教育、特別な訓練を受けた人々にのみ許される労働が若干増えたが、その労働はストレス一杯で大変厳しく、労働時間も長い。通信の発達が距離を克服し、広域で自然に囲まれた環境で産業活動、人間の活動が展開できるはずだったが、全くの幻想に終わり、空前絶後の集中を生んだ。なんてことだ。経済学者だけでなく、社会学者にも反省が必要なのではないか。(photo:三渓園で)

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2010年2月 2日 (火)

風:ため息迷走

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ふと見たアオサギ。なぜ1本足なのだろう、長い首があるのに縮めて、一点を凝視し、凄みがある。この鳥は童話や文学の中ではどんな扱いを受けているのか、興味深い。こんな姿を見ると、きっと哲学者になぞらえられる場面もあるに違いない。白井さゆり著「欧州迷走」をやっと読了した。最後はアイスランドとスイスだった。金融とは何なんだろう。ほんとにため息である。各国それぞれ金融のもつリスク、災いの根源になる性格を知り、様々な対策を採ってきたが、1敗地にまみれた。お金がお金を生むことはない、絵に描いたような帰結となった。それにしてもアイスランドの人口は30万人、それでも国家主権を主張する。この世に金融がなければ主権国家として成り立ったかもしれないが、今はもう実質的に無理だ。ようするグローバルな金融環境と、個別の主権国家の混在が無理なように見える。あのバルト三国も、スイスも哀れなもんだ。ドイツもフランスも、スイスも、スペインも惨憺たる有様だ。これでは当分偉そうなことは何も言えないだろう。グローバルな金融環境の存在を優先するなら、主権国家は実質的に消える運命にあるようにすら感じた。多くの人に読んでほしい、そして考えてほしい大著である。(photo:三渓園、三渓記念館で)

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2010年2月 1日 (月)

エキサイティング・ベイエリア:色と仕草

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色が綺麗で仕草が面白ければ好かれる。鳥を巡る人間の評価はまさに依怙贔屓だ。最近いろいろなところで「かわせみ」を見掛けるようになった。結構どう猛で繁殖力が強いのか、それよりも何よりも、都市近郊の水が綺麗になって魚が増え、生息環境が豊かになったからかもしれない。人にはよく保護されているようで、被写体としてもありがたがられている。ここは横浜、三渓園、睡蓮池の端のしだれ桜である。三脚を立ててずーと追っているカメラマンがいた。なかなか動かず突然ダイビングするので決定的瞬間をものにするのは難しい。しかし、都会でこうした眺めが得られるのは楽しい。先日TVで多摩川にマルタうぐいを増やしている話をやっていた。かつて石けん泡の浮いていた多摩川は、今は鮎やうぐいの繁殖地になったそうだ。都市環境もやればできるということだろう。

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