風:日本回帰:持ち合い
西欧的な価値観が崩壊してゆく。あんなに企業の株の持ち合いが悪弊だと言っていたのに、結局「取引・提携の強化に持ち合いが有効」ということになったらしい。日経新聞に企業の株式保有が1年で16%も増えた話が載っていた。何なんだ。ようするに振り子が振れながら世の中が進歩してゆくということか。日本と西欧はいつも両極にあって、振り子はこの間を往復する。振り子がどちらかにゆれるときに、一群の人々が片方を批判しもう片方を推奨しながらささやかに稼ぐ。あの新日鉄はいまや50%超の安定株主を得たということである。こうなると、いろいろなことが起きても、どんな新しい主張が来ても、またどうせ振れているだけさ、ということになる。こうした態度は右往左往せず達観、超然としていて良いようにも見えるが、なにか無気力、無責任のような気もする。ようするに、資本主義社会、株式会社制度なんて、なんの決め手もないのだ。そう考えざるをえない昨今である。
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